車間

車間の制御

車間とは前後の車との間隔です。自分を守るという観点から車間について考察します。
まず、前の車との間隔を一定にしようとしてみます。単純に考えれば、前の車の速度が落ちれば自車の速度を(ブレーキまたはエンジンブレーキで)落とし、 速度が上がれば自車のアクセルを踏み込めば追従できます。
前車の不規則な動きに対して車間を一定にしようとするシミュレーションをしてみます。

車間

上の図は、前車・自車とも時速60km・車間約16mから開始し、前車の速度(太線)が不規則に変動しています。これに対し自車は3種類の方法で加速または減速で追従します。 基本的には3種類とも車間が縮まれば減速、広がれば加速しますが、方法1(青線)は頻繁に前車との車間を測って追従しています。 方法2(緑線)は時々計測、方法3(赤線)は少し前の状態に対して追従しています。方法2は他の事象に気がとられて前車をあまり見ていない状態、方法3は反応が鈍い人のシミュレーションを意味します。
図の下部が車間を示しますが、緑線は前車が減速した場合に5m以下になっている場合もあり、もともとの車間が小さければぶつかってしまっています!!

実際は前車との速度差・車間・周囲の状況に応じて無意識に車間を制御しているので、シミュレーションのように必要以上に開いたり、詰めすぎたりすることはありません。
車間が小さい場合、前車の動きに対して細かく追従する必要があります。極端な場合、車間がほとんど無いとすると、前車の動きと まったく同じ動きをする必要があります。上の図の緑線の例のように、頻繁にではなく時々前車の状態を把握するような運転をしていれば、 前車が減速したときにあっという間に車間が縮まり、ぶつかってしまうことになります。
これに対し、車間を空けていれば、前車が多少不自然な動きをした場合でも安全に追従することが可能です。 また、自車も他の事象に気が取られるなどで、多少、追従が遅れても危険な状態になることは少なくなります。極端に前車との車間が無限になれば、前車の状態にまったく 無関係に自車を走行させることが可能です。実際には有る程度混雑した道路の場合、車間を空けても別の車が入り込む場合が多く、 無限に車間を確保することは難しいです。
一般的に車間は2秒以上が適切といわれています。Googleで検索
これは車間「距離」を一定にするのではなく速度が上がれば車間を広げ、速度が落ちれば車間を狭めることを意味します。

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