追い越し

追い越しの時間

下の図は赤い車を青い車が追い越す場合を示します。左は青い車の速度が大きい場合、右が速度が小さい場合ですが、いずれの場合も追い越しにかかる距離に違いはありません。
右のほうが速度が小さいため時間がかかります。追い越しの場合は速度ではなく追い越し/追い越される車の「速度差」言い換えると「相対速度」が重要です。

追い越し速度差大 追い越し速度差小

追い越し 左の図は相対速度に対する追い越し時間を示したものです。
相対速度が10km/hで約10秒、5km/hで17秒、速度差が1km/hでは1分以上もかかってしまいます。
高速道路などで2車線をトラックが塞ぐ光景がよく見られますが、トラックは90km/hでリミッタがかけられるため、2台がリミッタがかかった状態で並走すると速度差がほとんどなくなります。
また、左の図は乗用車同士での追い越しの時間試算ですので、大型トラックの場合はより時間がかかり結果的に2車線塞ぐことになります。

追い越しの距離

追い越し 高速でI.C.やS.A./P.A.の手前で追い越しをしてI.C.を折り損ねそうになった、S.A./P.A.に入り損ねそうになったことはないでしょうか。
上記のように相対速度が小さい場合、追い越しに時間がかかってしまいます。自車の時速が50km/hの場合、相対速度10km/hでは追い越し完了までに100mほどかかりますが、 相対速度5q/hでは250m、相対速度1km/hでは1q以上もかかってしまいます。時速100q/hの場合はその2倍ですので、相対速度5km/hでも500m移動することになります。

まとめ

追い越しは相対速度(速度差)が小さいほど、追い越しに時間・距離がかかってしまいます。 片側1車線の場合、時間がかかることは即ち正面衝突の危険を大きくすることにつながります。 片側2車線でも、後続のより速い車に追突される危険が大きくなります。
追い越しの場合は、相対速度を大きくし速やかに追い越しを完了することが上記の危険を小さくすることになります。
※片側1車線の場合、「追い越しをしない」ことがより安全であることは言うまでもありません。

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